和歌山の貸切風呂に近いホテル
現行の和歌山の宿泊ラインナップで貸切風呂に近い設備を持つのはカンデオホテルズ南海和歌山の一軒だけで、紀の川を望むサウナと露天風呂を旧市街の近くで組み合わせている。ただし正確に言っておく必要がある。この露天風呂は宿の公衆浴場設備の一部として運営されており、部屋ごとに予約できる貸切、いわゆるかしきり形式の湯船ではない。完全に個室の湯を求める旅行者は、予約前に現在の入浴の仕組みを直接ホテルに確認しておくべきだ。
数字で見る貸切温泉 · 和歌山
A scenic bath, honestly described as shared
この星4の宿は、紀の川を望む客室、ワークデスク、冷蔵庫を備えた標準的な空調付き客室とあわせて、サウナと露天の公衆浴場を運営している。駅の両側の線路沿いに立つ典型的なビジネスホテル群より一段上の設備だ。浴場は実際に露天で、街のほかの多くの宿にある屋内の浴槽とは明確に違う点だが、単独の宿泊者や一組のために予約できる貸切の湯船として運営されているわけではない。
旅館で使われる意味でのかしきり体験は期待しないほうがいい。地方の旅館では特定の時間帯だけ貸切風呂が予約され、その時間はほかの宿泊者が使えないよう区切られる。カンデオホテルズ南海和歌山が提供しているのは、川を望む露天の要素を伴う公衆浴場とサウナで、標準的なシャワーと浴槽の部屋よりは格段に上だが、細かい説明を読まずに予約する初めての旅行者が「貸切風呂」という言葉から想像する完全な個室体験ではない。
宿は和歌山市立博物館から徒歩7分、高野路商店跡にも近く、旧市街を巡る一日の拠点としても機能する立地にあるが、この宿を選ぶ理由の中心はあくまで浴場であり、立地そのものではない。過去の宿泊者による二人旅の立地評価9.3は、川の眺めと露天風呂、そして中心的な立地の組み合わせが、紀伊半島を旅するカップルに特に響いていることを示す数字だ。
完全に個室で施錠できる本物の貸切温泉体験を求める旅行者は、紀伊半島のさらに奥にある、かしきり入浴を標準として掲げる旅館を探したほうがよい。和歌山市の中心部のホテル群には現行では一軒も存在しないからだ。カンデオホテルズ南海和歌山は市内で最も近く、最も眺めのよい選択肢だが、あくまで共有の施設として正直に紹介しておく必要がある。
和歌山のホテルレベルの入浴文化は、白浜のような専業の温泉リゾートの街というより、ビジネスと乗り継ぎ中心の街らしく共同利用が基本になっている。だからこそ、たとえ共有であっても川を望む露天風呂は本物の違いとして際立つ。街のホテルの大半は共同や露天ではなく、浴槽付きの標準的な専用バスルームを提供するにとどまっている。
